児童養護施設の生活の流れは?8年間児童養護施設で過ごすことになった入所理由なども含めお伝えします

私の彼女は8年間児童養護施設に入所していました。

 

児童養護施設とは無縁だった私ですが、その生活を彼女から聞き、少しでもその生活を理解してくれる人が増えることを期待して、児童養護施設の生活についてお伝えしたいと思います。

 

周りに児童養護施設に入所していた人がいても、その生活ぶりを直接聞く機会は少ないと思います。

 

フィクションではなく、実際の生の声をお伝えします。

 

≫児童養護施設のお小遣いや決まり事などを以下のリンク記事で取り上げたので、興味がある方は是非ご覧ください。

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≫児童養護施設の一年間のイベントについて知りたい方はこちら

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児童養護施設での生活は楽しいです

一般の家庭のように、欲しいものを買ってもらえたり、自由な時間がたくさんあるわけではありませんが、児童養護施設での生活は楽しいです。

 

彼女が実の母親(旦那とは家庭内暴力が原因で離婚)から虐待を受けていることは親戚や近所の方も知っていて、このままでは命の危険もあると親戚が判断し、彼女が小学生高学年のときに児童相談所に相談して保護され、児童養護施設に入所しました。

 

そんな母親との生活に比べれば、毎日安心して暮らせる児童養護施設での生活は楽しいものでした。

 

児童相談所に入所してしばらくしたときに、母親のもとに戻るかどうか選ぶ機会がありましたが、児童養護施設に残ることを選びました。

 

子供にとって、親の元にいることが一番の幸せというのは当たり前ではないということを考えさせられます。

メガネ山
今の私にとって、彼女が沢山の友達と楽しく暮らすことができた児童養護施設があったということに、心から感謝したいです。

 

児童養護施設での平日の生活

時間 内容
6:00~6:30 起床・着替え・布団をたたむ。
6:30~7:00 掃除。真面目にやれば10分で終わる。終わった子から自由時間。朝ごはん配膳係は掃除なしで配膳する。
7:00~7:30 朝ご飯。
7:30~ 学校へ登校。
~15:30 学校から帰宅。
15:30~17:00 宿題。宿題が終わった子から自由時間。
17:00~18:00 掃除。真面目にやれば10分で終わる。終わった子から自由時間。配膳係は17:30~配膳する。
18:00~18:30 夕ご飯。
18:30~20:30 お風呂。順番待ちの時間や、お風呂から上がった後は自由時間。
20:30~21:00or22:00 自由時間。
21:00 小学生就寝。
22:00 中高生就寝。部活などがある子は臨機応変に対応。

平日と休日で過ごし方が違うので、それぞれについてお伝えしたいと思います。

 

上の表は平日の一日の基本的なスケジュールです。

 

朝・昼・夜と大雑把に分けてお伝えします。

 

児童養護施設は自立訓練も活動の一つなので、基本的に自分でできることは自分でやります。

 

児童養護施設の朝は忙しいです

◆6:00~6:30 起床・着替え・布団をたたむ

朝は館内放送が流れ、それが目覚ましになります。

個人的に目覚まし時計を持っている子は、各自で目覚ましをかけたりもします。

 

館内放送で起きないと、お姉さん(女性職員の方をお姉さんと呼びます)お兄さん(男性職員の方をお兄さんと呼びます)がたたき起こしにきます。(笑)

 

起きたら自分で布団をたたみ、着替えます。

 

◆6:30~7:30 掃除

次は掃除です。

 

真面目に掃除をすれば10分で終わり残った時間は自由時間(テレビを観たり、漫画を読んだりなど)になりますが、基本的にみんなふざけながら掃除をするので、時間がかかります。(笑)

真面目に掃除をしないと職員の方からせっつかれるのに。(笑)

 

順番順番でご飯の配膳係をするのですが、配膳係は掃除の時間に朝ごはんの配膳を行うので、掃除はしないですみます。

 

◆7:00~7:30 朝ご飯

掃除が終わったら朝ご飯になります。

 

ご飯は調理師さんが作ってくれます。

ご飯は人数分ピタピタではなく、多少お替りできるくらいの分は作ってくれますが、バターロールパンは人気でお替りの取り合いでした。(笑)

 

ご飯が食べ終わった人から歯を磨きます。

職員の方が歯ブラシに歯磨き粉を付けて洗面所に置いておいてくれるのでちょっと楽ですが、磨かないと自分の歯ブラシが置きっぱなしになるのですぐバレて怒られます。(笑)

 

◆7:30~ 学校へ登校

歯ブラシが終わったら、小学生は登校班ごとに庭に集まり登校します。

 

中学生以上は自分のタイミングで登校ですが、ダラダラしているとやはり職員の方に『いつまでダラダラしてるの!遅刻するよ!』とせっつかれます。(笑)

 

昼間もある意味忙しいです

◆15:30~17:00 学校から帰宅したら宿題

学校から帰ると、施設内の自習室に集まり宿題をします。

 

わからないところは職員の方が教えてくれますが、基本的に皆ワイワイふざけながらやるので一向に終わりません。(笑)

厳しい職員がいるときは皆真面目にやるので、宿題が終わるのが早かったです。

 

宿題が終わると自由時間になり、テレビを観たり、ゲームをやったりなど皆思い思いに過ごします。

厳しい職員の方が宿題担当だと自由時間が長くなので、今考えるとありがたいですね。

 

平日は宿題から掃除までの時間が短いので、園外の同級生と遊ぶことは基本ありません。

 

夜は掃除から始まります

◆17:00~18:00 掃除

朝と同じように掃除をします。

 

しかし、朝と同じように皆真面目に掃除をしないでダラダラやるので時間がかかります。

終われば自由時間なのは皆知っていますが、それでも真面目にやらないです。(笑)

 

夕飯の配膳係は17:30から夕飯の配膳をしないといけないので、担当になると少し大変ですね。

 

◆18:00~18:30 夕ご飯

小学生以下は皆でそろって夕ご飯を食べます。

中高生は部活やバイトなどがある子もいるので、帰宅している子は小学生以下の子と一緒に食べます。

 

調理は職員の方がやってくれるので、配膳を当番制でやります。

 

野菜は人気がないので、高確率でおかわりができます。

 

夕ご飯を食べ終わったら食器を調理室に下げ、歯を磨きます。

洗い残しによる食中毒防止のため、食器洗いは職員の方がやってくれました。

 

◆18:30~20:30 お風呂

小さい子、男女など、その日の順番でお風呂にかわりばんこにはいります。

 

たまに間違って次の順番のグループが入ってくることもありました。(笑)

 

お風呂の順番待ちの時間や、お風呂から上がった人はゲームをやったり、テレビを見たりなど自由な時間を過ごします。

 

幼児クラスの子は、お風呂から出たらすぐ就寝になります。

 

◆20:30~21:00or22:00 自由時間

小学生は21:00まで、中高生は22:00まで自由時間になります。

 

自由時間とはいえ、テレビの数が限られているのでテレビは取り合いになります。

基本的には年功序列で、年上の人が強引に番組を変えて見たい番組を見ていましたが、年上の人がトイレなどに立った隙に年下の子が番組を変えるなど、皆逞しく過ごしていました。(笑)

ただ、あまりにも年上の人がテレビを占領し過ぎると、最終的に職員の方が来て小さい子の味方をしてくれました。

 

◆21:00 小学生は就寝

21:00になると小学生は就寝になります。

 

部屋の電気を職員に強制的に消されてしまうので、21時以降に見たいテレビがある子は職員の方にお願いして録画してもらって、後で皆で回し見していました。

 

◆22:00 中高生就寝

中高生は22:00に基本就寝ですが、部活やバイトをしている子もいて、宿題が終わらない子がいたり、お風呂や夕ご飯が遅くなる人がいるので、ある程度自由な時間に就寝になります。

 

しかし、あまり遅くまで起きていると、職員の方が『明日起きられないよ!早く寝な!』と見回りにくるので、そんなに遅い時間まで起きていることはできませんでした。

 

以上が学校がある基本的な平日の一日になります。

 

児童養護施設の休日の生活

時間 内容
7:00~7:15 起床・着替え・布団をたたむ。
7:15~7:30 掃除。例のごとく中々真面目にやりません。
7:30~8:00 朝ご飯。
8:00~9:00 自由時間。
9:00~9:15 草むしり。
9:15~12:00 自由時間。
12:00~12:30 お昼ご飯。
12:30~15:00 自由時間。
15:00~15:15 おやつ。
15:15~17:00 自由時間。
17:00~18:00 掃除。やっぱり真面目にやりません。
18:00~18:30 夕ご飯。
18:30~20:30 お風呂。
20:30~21:00or22:00 自由時間。
21:00 小学生就寝。
22:00 中高生就寝。

上の表が休日の一日のスケジュールです。

 

夜は平日と変わりがありませんが、昼間は自由な時間が沢山あります。

 

朝はいつもよりゆっくりできる

◆7:00~7:15 起床・着替え・布団をたたむ

平日と一緒で放送があり起こされます。

 

学校があるときに比べ、1時間長く寝てられますが、あまりダラダラしてると、平日と一緒で職員の方に早く起きるようせっつかれます。(笑)

 

◆7:15~7:30 掃除

掃除は日課なので、平日・休日関係なく掃除します。

 

休日も関係なく皆ダラダラやるので、やっぱり中々掃除が終わりません。(笑)

ご飯の配膳も平日と一緒でかわりばんこでやるので、配膳係は掃除免除で配膳を行います。

 

◆7:30~8:00 朝ご飯

休日も職員の方がご飯を作ってくれます。

 

食べ終わった人から歯を磨いて自由時間になります。

 

◆8:00~9:00 自由時間

あまり長い自由時間ではないので、園内でテレビを見たり、ゲームをやったりして過ごします。

 

休日の昼間は草むしりします

◆9:00~9:15 草むしり

園内の草むしりをします。

 

皆真面目にやらないので、いつも職員の方に怒られながら草むしりをしてました。

 

 

◆9:15~12:00 自由時間

まとまった自由時間になり、園外の同級生と遊んだりできる休日の楽しみです。

 

園外の人と遊ぶとき、外出して買い物に行くときは、外出申請を書いて行先と遊び相手を職員の方に伝えればOKでした。

 

しかし、児童養護施設の規則で、園外の人の家でお昼をごちそうになってはいけないので、12時までに一度児童養護施設に戻ります。

 

◆12:00~12:30 お昼ご飯

外に遊びに行っていた人もお昼までに帰ってきて皆で一緒にご飯を食べます。

 

休日のお昼は配膳を職員の方がやってくれるので、配膳係も目一杯自由時間を楽しむことができます。

 

◆12:30~15:00 自由時間

お昼を食べ終わったらまた自由時間になります。

 

外に遊びに行く人は遊びに行き、園内で過ごす人の中には職員の方とサッカーなどをして遊んでいる人もいました。

 

◆15:00~15:15 おやつ

15時になると1人1人おやつがもらえます。

 

園外で遊んでいると人はおやつに無理に帰ってくる必要はなく、帰ってこない人のおやつは職員の方がとっておいてくれて、後で食べたいときに職員の方に言えばおやつをもらうことができました。

 

小さい子や食の細い子は、おやつの所為で夕飯が食べられなくならないようある程度食べたら、残りは夕食後に食べるよう制限されたりします。

 

◆15:15~17:00 自由時間

皆思い思いに自由時間を過ごします。

 

数はそんなに多くないですが、中には自由時間中に勉強している子もいました。

 

夜の生活は平日の学校のあるときとほとんど変わりません

◆17:00~18:00 掃除

17時までに皆帰ってきて掃除をします。

 

しっかりやれば10分で終わって自由時間になるのに、例のごとく皆真面目に掃除しないので職員の方にいつも通り怒られます。

 

休日の夕ご飯も当番制で配膳をかわりばんこにやるので、係の人は17:45頃から夕ご飯の配膳を行います。

 

◆18:00~18:30 夕ご飯

平日と同じように、皆でそろって夕ご飯を食べます。

 

おやつを残していた人は、夕ご飯後に食べたりします。

 

夕ご飯を食べ終わった人から歯を磨きます。

 

◆18:30~20:30 お風呂

小さい子からお風呂にはいり、そのあとは男女別で時間を分けてはいります。

 

小さい子はお風呂から上がったらすぐ就寝ですが、それ以上の人は自由時間になります。

 

◆20:30~21:00or22:00 自由時間

短い時間ですが、テレビを見たり、ゲームをやったり、漫画を読んだりして過ごします。

 

この時間は小さい子が寝ているので、うるさくするとすぐ職員の方に怒られます。(笑)

 

◆21:00 小学生就寝

小学生は就寝します。

 

休日でも遅くまで起きていることができないので、当時は嫌でしたが、今考えるとかなり規則正しい生活をできていたと感謝です。

 

◆22:00 中高生就寝

中高生は就寝します。

 

休日でも部活があって帰りが遅い子もいるので、就寝時間は多少融通がききました。

 

まとめ

  • 自分でできることは自分でやる
  • 子供なので掃除や宿題など中々真面目にできない
  • 規則正しい生活をしないと職員の方に怒られる

 

彼女に児童養護施設の話を聞くまでは、児童養護施設という言葉が一切頭に浮かんでこないほど関心がありませんでした。

 

また、児童養護施設と聞くとあまり良い環境ではないのかと個人的に思っていましたが、その人にとって居たい場所が一番であり、それは人それぞれ違うということを改めて考えさせられました。

 

もし本記事を読んでいただき、児童養護施設などに寄付をしたいという方はこちら → NPOカタリバ
※本サイトとNPOカタリバとは一切何の関係もありません。

 

今はまだ大きな寄付をできるほど自分が裕福ではありませんが、世界の宝である子供を少しでも守るため、できることからやっていきたいと思います。

 

最後までご確認いただき、心から感謝申し上げます。