溶接工は、労働環境があまり良くないという大変な業種の割に給料が安いと言われています。
今回、厚生労働省の最新統計資料(賃金構造基本統計調査)の中に、溶接工の給料が出ていたのを発見しました。
ただ、やはり国の資料は小難しく書いてあり、パッと見何が何だかわかりづらいので、なるべく噛み砕いて、
- 溶接工の給料・ボーナス・年収
- 溶接工の年齢別年収
- 溶接工の手取り
といったことを、会社の大きさ毎にまとめました。
後、溶接工といったら残業!というイメージが強いと思いますので、その点についてもまとめましたので、一緒にお伝えしたいと思います。
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溶接工の給料・ボーナス・年収

溶接工の平均年収は425万円程度(平均年齢40.9歳)
溶接工の、ボーナスも含んだ年収は425万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
10~99人(42.9歳) | 3,682,800円 | 484,900円 | 4,167,700円 |
100~999人(39.5歳) | 3,507,600円 | 626,100円 | 4,133,700円 |
1000人以上(34.9歳) | 3,913,200円 | 1,003,900円 | 4,917,100円 |
総合計平均(40.9歳) | 3,661,200円 | 589,100円 | 4,250,300円 |
厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。
会社の大きさ次第で80万円近く年収が違うという結果でした。
年間のボーナスが50万円以上違うというのは大きいですね。
年齢別の年収も記載されていたので、お伝えしたいと思います。
会社の大きさ毎の年齢別年収

実際に自分の歳だといくらもらえるのか?ということが気になる方が多いと思いますので、年齢別で年収をまとめてみました。
会社規模10~99人の溶接工の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | 2,650,800円 | 55,600円 | 2,706,400円 |
20~24歳 | 2,907,600円 | 339,300円 | 3,246,900円 |
25~29歳 | 3,006,000円 | 354,200円 | 3,360,200円 |
30~34歳 | 3,555,600円 | 425,100円 | 3,980,700円 |
35~39歳 | 3,636,000円 | 491,500円 | 4,127,500円 |
40~44歳 | 4,056,000円 | 642,100円 | 4,698,100円 |
45~49歳 | 4,092,000円 | 554,600円 | 4,646,600円 |
50~54歳 | 4,350,000円 | 694,300円 | 5,044,300円 |
55~59歳 | 4,212,000円 | 556,200円 | 4,768,200円 |
会社規模100~999人の溶接工の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | 2,560,800円 | 178,100円 | 2,738,900円 |
20~24歳 | 2,734,800円 | 334,300円 | 3,069,100円 |
25~29歳 | 3,049,200円 | 568,200円 | 3,617,400円 |
30~34歳 | 3,442,800円 | 664,700円 | 4,107,500円 |
35~39歳 | 3,970,800円 | 655,900円 | 4,626,700円 |
40~44歳 | 4,160,400円 | 780,500円 | 4,940,900円 |
45~49歳 | 3,877,200円 | 786,600円 | 4,663,800円 |
50~54歳 | 3,897,600円 | 756,800円 | 4,654,400円 |
55~59歳 | 4,491,600円 | 942,500円 | 5,434,100円 |
企業規模1000人以上の溶接工の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | 2,851,200円 | 649,200円 | 3,500,400円 |
20~24歳 | 3,121,200円 | 677,100円 | 3,798,300円 |
25~29歳 | 3,646,800円 | 802,500円 | 4,449,300円 |
30~34歳 | 3,993,600円 | 868,300円 | 4,861,900円 |
35~39歳 | 4,305,600円 | 1,244,000円 | 5,549,600円 |
40~44歳 | 4,890,000円 | 1,555,800円 | 6,445,800円 |
45~49歳 | 4,902,000円 | 1,334,900円 | 6,236,900円 |
50~54歳 | 5,086,800円 | 1,635,100円 | 6,721,900円 |
55~59歳 | 49,545,200円 | 1,602,000円 | 6,547,200円 |
会社の大きさに限らず、50代の収入がピークのようです。
ここまで税金を気にしないでお伝えしてきましたが、実際の手取りは?と気になる方向けに、ザックリですが試算しましたので、お伝えしたいと思います。
平均的な溶接工の手取りは?

毎月の溶接工の手取りは25万円程度(平均年齢40.9歳)
溶接工の毎月の手取りは25万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 月収(手当含) | 毎月の手取り |
10~99人(42.9歳) | 306,900円 | 256,300円 |
100~999人(39.5歳) | 292,300円 | 244,100円 |
1000人以上(34.9歳) | 326,100円 | 272,300円 |
総合計平均(40.9歳) | 305,100円 | 254,800円 |
手取り額の計算について、住んでいる地域や各個人の環境により税金の額が変わるため多少前後しますが、24~27万円程度になります。
溶接工の一年間トータルの手取りは354万円程度
ボーナスも含めると、平均的な溶接工の一年間の手取りは354万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 一年間トータルの手取り(ボーナス含む) |
10~99人(42.9歳) | 3,480,000円 |
100~999人(39.5歳) | 3,451,600円 |
1000人以上(34.9歳) | 4,105,800円 |
総合計平均(40.9歳) | 3,549,000円 |
一年間で354万円を自由に使えると思うと、多いと思う方も多いと思います。
しかし、溶接工は人手不足のため長時間労働になり、お金を使う時間がないというイメージがあります。
その点についてもお伝えしたいと思います。
溶接工の残業時間は多い?

の残業時間についても、厚生労働省の賃金構造基本統計調査に記載があったので、わかりやすくお伝えしたいと思います。
溶接工の毎月の残業時間は27時間
毎月の溶接工の残業時間は平均で27時間です。
企業規模(平均年齢) | 一ヶ月の残業時間 |
10~99人(42.9歳) | 25時間 |
100~999人(39.5歳) | 31時間 |
1000人以上(34.9歳) | 30時間 |
総合計平均(40.9歳) | 27時間 |
会社が大きさに関係なく、残業時間が大体同じようです。
一日の残業時間に換算すると、平均で一日1時間程度残業するということになります。
これぐらいなら許容範囲という方も多いのではないかと思います。
ただ、本記事でお伝えした残業時間は、厚生労働省の調べになり、企業側が正確に申請していない可能性もありますので、悪しからず。
まとめ
- 溶接工の平均年収は425万円程度。
- そこからザックリ試算すると一年間トータルの手取りは354万円程度。
- 残業は1日1時間程度。
今回、厚生労働省の調査結果を見てみると、溶接工の給料は思ったよりも高く、残業もそこまで多くないということで、個人的に溶接工の労働条件は良くないというイメージがありましたが、勘違いでした。
職業別の年収と残業時間について調べていて面白いと思ったでの、引き続き他の職種についてもまとめていきたいと思います。
最後までご確認いただき誠にありがとうございます。