予備校講師は、人生の岐路でもある就職や進学に大きくかかわる重要な職業の割に給料が安いと言われています。
今回、厚生労働省の最新統計資料(賃金構造基本統計調査)の中に、予備校講師の給料が出ていたのを発見しました。
ただ、やはり国の資料は小難しく書いてあり、パッと見何が何だかわかりづらいので、なるべく噛み砕いて、
- 予備校講師の給料・ボーナス・年収
- 予備校講師の年齢別年収
- 予備校講師の手取り
といったことを、会社の大きさ毎にまとめました。
後、予備校講師といったら残業!というイメージが強いと思いますので、その点についてもまとめましたので、一緒にお伝えしたいと思います。
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予備校講師の給料・ボーナス・年収

予備校講師の平均年収は361万円程度(平均年齢35.2歳)
予備校講師の、ボーナスも含んだ年収は361万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
10~99人(38.3歳) | 3,212,400円 | 328,600円 | 3,541,000円 |
100~999人(32.7歳) | 3,056,400円 | 350,400円 | 3,406,800円 |
1000人以上(33.6歳) | 3,390,000円 | 517,800円 | 3,907,800円 |
総合計平均(35.2歳) | 3,324,400円 | 394,500円 | 3,618,900円 |
厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。
会社の大きさ次第で、年間で30万円程度収入が違うというのは大きいですね。
特にボーナスは年間で20万円以程度違うので、収入を増やしたい人は、大きい会社に就職する必要がありそうです。
年齢別の年収も記載されていたので、お伝えしたいと思います。
会社の大きさ毎の年齢別年収

実際に自分の歳だといくらもらえるのか?ということが気になる方が多いと思いますので、年齢別で年収をまとめてみました。
会社規模10~99人の予備校講師の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | 1,875,600円 | 0円 | 1,875,600円 |
20~24歳 | 2,355,600円 | 117,000円 | 2,472,600円 |
25~29歳 | 2,832,000円 | 290,900円 | 3,122,900円 |
30~34歳 | 3,054,000円 | 388,500円 | 3,442,500円 |
35~39歳 | 3,458,400円 | 422,800円 | 3,881,200円 |
40~44歳 | 3,966,000円 | 435,300円 | 4,401,300円 |
45~49歳 | 4,089,600円 | 408,000円 | 4,497,600円 |
50~54歳 | 4,132,800円 | 411,900円 | 4,544,700円 |
55~59歳 | 3,709,200円 | 340,700円 | 4,049,900円 |
会社規模100~999人の予備校講師の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | 1,903,200円 | 17,400円 | 1,920,600円 |
20~24歳 | 2,644,800円 | 106,700円 | 2,751,500円 |
25~29歳 | 2,923,200円 | 420,400円 | 3,343,600円 |
30~34歳 | 3,417,600円 | 451,300円 | 3,868,900円 |
35~39歳 | 3,703,200円 | 483,300円 | 4,186,500円 |
40~44歳 | 3,595,200円 | 545,300円 | 4,140,500円 |
45~49歳 | 3,729,600円 | 284,500円 | 4,014,100円 |
50~54歳 | 3,758,400円 | 602,900円 | 4,361,300円 |
55~59歳 | 3,529,200円 | 285,900円 | 3,815,100円 |
企業規模1000人以上の予備校講師の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | データなし | データなし | データなし |
20~24歳 | 2,775,600円 | 156,400円 | 2,932,000円 |
25~29歳 | 3,126,000円 | 437,400円 | 3,563,400円 |
30~34歳 | 3,408,000円 | 556,400円 | 3,964,400円 |
35~39歳 | 3,729,600円 | 751,700円 | 4,481,300円 |
40~44歳 | 4,354,800円 | 671,900円 | 5,026,700円 |
45~49歳 | 4,242,000円 | 826,000円 | 5,068,000円 |
50~54歳 | 4,586,400円 | 881,600円 | 5,468,000円 |
55~59歳 | 5,022,000円 | 1,088,900円 | 6,110,900円 |
会社の大きさにかかわらず、おおむね年齢とともに順調に給料が上がっているのがわかります。
その中でも、企業規模が1000人以上の会社はキレイに年齢とともに給料が上がっています。
ここまで税金を気にしないでお伝えしてきましたが、実際の手取りは?と気になる方向けに、ザックリですが試算しましたので、お伝えしたいと思います。
平均的な予備校講師の手取りは?

毎月の予備校講師の手取りは22万円程度(平均年齢35.2歳)
予備校講師の毎月の手取りは22万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 月収(手当含) | 毎月の手取り |
10~99人(38.3歳) | 267,700円 | 223,500円 |
100~999人(32.7歳) | 254,700円 | 212,700円 |
1000人以上(33.6歳) | 282,500円 | 235,900円 |
総合計平均(35.2歳) | 268,700円 | 224,400円 |
手取り額の計算について、住んでいる地域や各個人の環境により税金の額が変わるため多少前後しますが、21~23万円程度になります。
予備校講師の一年間トータルの手取りは302万円程度
ボーナスも含めると、平均的な予備校講師の一年間の手取りは302万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 一年間トータルの手取り(ボーナス含む) |
10~99人(38.3歳) | 2,956,700円 |
100~999人(32.7歳) | 2,844,700円 |
1000人以上(33.6歳) | 3,263,000円 |
総合計平均(35.2歳) | 3,021,800円 |
一年間で302万円を自由に使えると思うと、少ないと思うか、多いと思う方はわかれてくるかと思います。
しかし、予備校講師は激務のためお金を使う時間がないというイメージがあります。
その点についてもお伝えしたいと思います。
予備校講師の残業時間は多い?

予備校講師の残業時間についても、厚生労働省の賃金構造基本統計調査に記載があったので、わかりやすくお伝えしたいと思います。
予備校講師の毎月の残業時間は6時間
毎月の予備校講師の残業時間は平均で6時間です。
企業規模(平均年齢) | 一ヶ月の残業時間 |
10~99人(38.3歳) | 7時間 |
100~999人(32.7歳) | 5時間 |
1000人以上(33.6歳) | 8時間 |
総合計平均(35.2歳) | 6時間 |
他の職業と比べても、残業時間は平均程度という結果でした。
一日の残業時間に換算すると、平均で一日30分間も残業しないということになります。
これぐらいなら許容範囲という方も多いのではないかと思います。
ただ、本記事でお伝えした残業時間は、厚生労働省の調べになり、企業側が正確に申請していない可能性もありますので、悪しからず。
まとめ
- 予備校講師の平均年収は361万円程度。
- そこからザックリ試算すると一年間トータルの手取りは302万円程度。
- 残業は1日30分間もしない。
今回、厚生労働省の調査結果を見てみると、予備校講師の給料は思ったよりも高く、残業も少ないということで、個人的に予備校講師の労働条件は良くないというイメージがありましたが、勘違いでした。
しかし、残業時間がこんなに少ないというのは、腑に落ちない結果でした。
職業別の年収と残業時間について調べていて面白いと思ったでの、引き続き他の職種についてもまとめていきたいと思います。
最後までご確認いただき誠にありがとうございます。