理学療法士は、リハビリのスペシャリストですが、仕事の重要性の割に給料が安いと言われています。
今回、厚生労働省の最新統計資料(賃金構造基本統計調査)の中に、理学療法士の給料が出ていたのを発見しました。
ただ、やはり国の資料は小難しく書いてあり、パッと見何が何だかわかりづらいので、なるべく噛み砕いて、
- 理学療法士の給料・ボーナス・年収
- 理学療法士の年齢別年収
- 理学療法士の手取り
といったことを、会社の大きさ毎にまとめました。
後、理学療法士といったら残業!というイメージが強いと思いますので、その点についてもまとめましたので、一緒にお伝えしたいと思います。
目次を見たい人はクリックしてね
理学療法士の給料・ボーナス・年収

理学療法士の平均年収は404万円程度(平均年齢32.7歳)
理学療法士の、ボーナスも含んだ年収は404万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
10~99人(35.5歳) | 3,648,000円 | 446,600円 | 4,094,600円 |
100~999人(32.5歳) | 3,356,400円 | 663,000円 | 4,019,400円 |
1000人以上(31.3歳) | 3,414,000円 | 703,100円 | 4,117,100円 |
総合計平均(32.7歳) | 3,409,200円 | 639,900円 | 4,049,100円 |
厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。
会社の大きさで若干ボーナスの差がでるものの、年間のトータルで見ると収入に大きな差がないことがわかりますね。
比較的小さい会社は、ボーナスは低いですが、その分毎月の給料で補っているというのは面白いですね。
年齢別の年収も記載されていたので、お伝えしたいと思います。
会社の大きさ毎の年齢別年収

実際に自分の歳だといくらもらえるのか?ということが気になる方が多いと思いますので、年齢別で年収をまとめました。
少し長くなりますが、詳しくまとめてみました。
会社規模10~99人の理学療法士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
20~24歳 | 3,175,200円 | 277,700円 | 3,452,900円 |
25~29歳 | 3,592,800円 | 374,900円 | 3,967,700円 |
30~34歳 | 3,718,800円 | 417,200円 | 4,136,000円 |
35~39歳 | 3,927,600円 | 623,500円 | 4,551,100円 |
40~44歳 | 4,539,600円 | 495,700円 | 5,035,300円 |
45~49歳 | 4,027,200円 | 640,700円 | 4,667,900円 |
50~54歳 | 4,592,400円 | 606,300円 | 5,198,700円 |
55~59歳 | 4,717,200円 | 1,058,200円 | 5,775,400円 |
会社規模100~999人の理学療法士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
20~24歳 | 2,889,600円 | 380,200円 | 3,269,800円 |
25~29歳 | 3,223,200円 | 649,500円 | 3,872,700円 |
30~34歳 | 3,423,600円 | 731,300円 | 4,154,900円 |
35~39歳 | 3,559,200円 | 762,900円 | 4,322,100円 |
40~44歳 | 3,771,600円 | 865,700円 | 4,637,300円 |
45~49歳 | 4,090,800円 | 996,900円 | 5,087,700円 |
50~54歳 | 4,990,800円 | 794,100円 | 5,784,900円 |
55~59歳 | 3,898,800円 | 751,900円 | 4,650,700円 |
企業規模1000人以上の理学療法士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
20~24歳 | 2,955,600円 | 318,800円 | 3,274,400円 |
25~29歳 | 3,235,200円 | 658,000円 | 3,893,200円 |
30~34歳 | 3,520,800円 | 783,100円 | 4,303,900円 |
35~39歳 | 3,919,200円 | 938,100円 | 4,857,300円 |
40~44歳 | 4,152,000円 | 1,020,200円 | 5,172,200円 |
45~49歳 | 4,299,600円 | 1,339,300円 | 5,638,900円 |
50~54歳 | 5,012,400円 | 1,513,800円 | 6,526,200円 |
55~59歳 | 5,577,600円 | 1,732,100円 | 7,309,700円 |
会社の大きさに限らず、大体同じような伸び方をしています。
しかし、企業規模1000人以上のところは、50歳を過ぎてからもグンと伸びています。
大きな会社は、平均年齢が低いので、教育・管理係的な年上の方が重宝されるのでしょうか。
ここまで税金を気にしないでお伝えしてきましたが、実際の手取りは?と気になる方向けに、ザックリですが試算しましたので、お伝えしたいと思います。
平均的な理学療法士の手取りは?

毎月の理学療法士の手取りは23万円程度(平均年齢32.7歳)
理学療法士の毎月の手取りは23万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 月収(手当含) | 毎月の手取り |
10~99人(35.5歳) | 304,000円 | 253,800円 |
100~999人(32.5歳) | 279,700円 | 233,500円 |
1000人以上(31.3歳) | 284,500円 | 237,600円 |
総合計平均(32.7歳) | 284,100円 | 237,200円 |
手取り額の計算について、住んでいる地域や各個人の環境により税金の額が変わるため多少前後しますが、23~25万円程度になります。
理学療法士の一年間トータルの手取りは338万円程度
ボーナスも含めると、平均的な理学療法士の一年間の手取りは338万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 一年間トータルの手取り(ボーナス含む) |
10~99人(35.5歳) | 3,419,000円 |
100~999人(32.5歳) | 3,356,200円 |
1000人以上(31.3歳) | 3,437,800円 |
総合計平均(32.7歳) | 3,381,000円 |
個人的には、理学療法士さんにお世話になったことがあり、体も頭も心も使う大変な職業なので、もう少しもらってもいいのではないかと思いました。
しかし、理学療法士は患者がいない時にもリハビリスケジュールの管理や、細かい進捗業況の記録をしたりなど、お金を使う時間があまりないというイメージがあります。
その点についてもお伝えしたいと思います。
理学療法士の残業時間は多い?

理学療法士の残業時間についても、厚生労働省の賃金構造基本統計調査に記載があったので、わかりやすくお伝えしたいと思います。
理学療法士の毎月の残業時間は時間
毎月の理学療法士の残業時間は平均で時間です。
企業規模(平均年齢) | 一ヶ月の残業時間 |
10~99人(35.5歳) | 5時間 |
100~999人(32.5歳) | 5時間 |
1000人以上(31.3歳) | 9時間 |
総合計平均(32.7歳) | 6時間 |
会社が大きくなるほど残業時間が若干増えているのがわかります。
一日の残業時間に換算すると、平均で一日30分も残業しないということになります。
これが本当なら、許容範囲という方がほとんどではないかと思います。
ただ、本記事でお伝えした残業時間は、厚生労働省の調べになり、企業側が正確に申請していない可能性がありますので、悪しからず。
まとめ
- 理学療法士の平均年収は404万円程度。
- そこからザックリ試算すると一年間トータルの手取りは338万円程度。
- 残業は1日30分もしない。
今回、厚生労働省の調査結果を見てみると、理学療法士の残業時間が異様に少ないというのが気になりました。
職業別の年収と残業時間について調べていて面白いと思ったでの、引き続き他の職種についてもまとめていきたいと思います。
最後までご確認いただき誠にありがとうございます。