クレーン運転士は、自分のミスで周りや自分の命を落としかねないという、責任ある重要な仕事の割に給料が安いと言われています。
今回、厚生労働省の最新統計資料(賃金構造基本統計調査)の中に、クレーン運転士の給料が出ていたのを発見しました。
ただ、やはり国の資料は小難しく書いてあり、パッと見何が何だかわかりづらいので、なるべく噛み砕いて、
- クレーン運転士の給料・ボーナス・年収
- クレーン運転士の年齢別年収
- クレーン運転士の手取り
といったことを、会社の大きさ毎にまとめました。
後、クレーン運転士といったら期限内に工事などを終わらせるため残業!というイメージがあると思いますので、その点についてもまとめましたので、一緒にお伝えしたいと思います。
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クレーン運転士の給料・ボーナス・年収

クレーン運転士の平均年収は491万円程度(平均年齢45.3歳)
クレーン運転士の、ボーナスも含んだ年収は491万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
10~99人(47.4歳) | 4,252,800円 | 539,000円 | 4,791,800円 |
100~999人(42.4歳) | 4,370,400円 | 861,200円 | 5,231,600円 |
1000人以上(32.9歳) | 3,436,800円 | 809,600円 | 4,246,400円 |
総合計平均(45.3歳) | 4,260,000円 | 650,000円 | 4,910,000円 |
厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。
中規模の会社の給料が一番高いという結果でした。
通常、会社の大きさが大きいほど給料が高くなる傾向にありますが、なぜこのような結果になったのか、少し気になるところです。
年齢別の年収も記載されていたので、お伝えしたいと思います。
会社の大きさ毎の年齢別年収

実際に自分の歳だといくらもらえるのか?ということが気になる方が多いと思いますので、年齢別で年収をまとめてみました。
会社規模10~99人のクレーン運転士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | 3,442,800円 | 76,400円 | 3,519,200円 |
20~24歳 | 3,613,200円 | 248,000円 | 3,861,200円 |
25~29歳 | 3,867,600円 | 404,700円 | 4,272,300円 |
30~34歳 | 4,136,400円 | 446,700円 | 4,583,100円 |
35~39歳 | 4,114,800円 | 507,300円 | 4,622,100円 |
40~44歳 | 4,650,000円 | 560,500円 | 5,210,500円 |
45~49歳 | 4,586,400円 | 581,900円 | 5,168,300円 |
50~54歳 | 4,515,600円 | 567,300円 | 5,082,900円 |
55~59歳 | 4,431,600円 | 630,600円 | 5,062,200円 |
会社規模100~999人のクレーン運転士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | 2,829,600円 | 289,600円 | 3,119,200円 |
20~24歳 | 3,475,200円 | 686,200円 | 4,161,400円 |
25~29歳 | 3,817,200円 | 933,900円 | 4,751,100円 |
30~34歳 | 3,735,600円 | 649,300円 | 4,384,900円 |
35~39歳 | 4,352,400円 | 878,000円 | 5,234,000円 |
40~44歳 | 4,652,400円 | 824,800円 | 5,477,200円 |
45~49歳 | 4,915,200円 | 983,200円 | 5,898,400円 |
50~54歳 | 4,936,800円 | 1,100,300円 | 6,037,100円 |
55~59歳 | 5,229,600円 | 953,900円 | 6,183,500円 |
企業規模1000人以上のクレーン運転士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | 2,235,600円 | 85,500円 | 2,321,100円 |
20~24歳 | 2,830,800円 | 531,500円 | 3,362,300円 |
25~29歳 | 3,537,600円 | 840,100円 | 4,377,700円 |
30~34歳 | 3,798,000円 | 806,700円 | 4,604,700円 |
35~39歳 | 4,383,600円 | 1,358,800円 | 5,742,400円 |
40~44歳 | 4,612,800円 | 1,137,000円 | 5,749,800円 |
45~49歳 | 4,848,000円 | 2,169,500円 | 7,017,500円 |
50~54歳 | 4,279,200円 | 1,201,400円 | 5,480,600円 |
55~59歳 | 3,884,400円 | 1,945,300円 | 5,829,700円 |
会社の大きさに限らず、概ね年齢とともに順調に給料が上がっていくという結果でした。
ここまで税金を気にしないでお伝えしてきましたが、実際の手取りは?と気になる方向けに、ザックリですが試算しましたので、お伝えしたいと思います。
平均的なクレーン運転士の手取りは?

毎月のクレーン運転士の手取りは29万円程度(平均年齢45.3歳)
クレーン運転士の毎月の手取りは29万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 月収(手当含) | 毎月の手取り |
10~99人(47.4歳) | 354,400円 | 295,900円 |
100~999人(42.4歳) | 364,200円 | 304,100円 |
1000人以上(32.9歳) | 286,400円 | 239,100円 |
総合計平均(45.3歳) | 355,000円 | 296,400円 |
手取り額の計算について、住んでいる地域や各個人の環境により税金の額が変わるため多少前後しますが、23~30万円程度になります。
クレーン運転士の一年間トータルの手取りは409万円程度
ボーナスも含めると、平均的なクレーン運転士の一年間の手取りは409万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 一年間トータルの手取り(ボーナス含む) |
10~99人(47.4歳) | 4,001,200円 |
100~999人(42.4歳) | 4,368,400円 |
1000人以上(32.9歳) | 3,545,700円 |
総合計平均(45.3歳) | 4,099,900円 |
一年間で409万円を自由に使えると思うと、多いと思う方が多数ではないかと思います。
しかし、クレーン運転士は工期に追われて仕事をするため、お金を使う時間がないというイメージがあります。
その点についてもお伝えしたいと思います。
クレーン運転士の残業時間は多い?

クレーン運転士の残業時間についても、厚生労働省の賃金構造基本統計調査に記載があったので、わかりやすくお伝えしたいと思います。
クレーン運転士の毎月の残業時間は32時間
毎月のクレーン運転士の残業時間は平均で32時間です。
企業規模(平均年齢) | 一ヶ月の残業時間 |
10~99人(47.4歳) | 30時間 |
100~999人(42.4歳) | 38時間 |
1000人以上(32.9歳) | 24時間 |
総合計平均(45.3歳) | 32時間 |
会社の大きさにもよりますが、全体的に残業が他の職業と比べて多いという結果でした。
一日の残業時間に換算すると、平均で一日1時間半程度残業するということになります。
これぐらいなら許容範囲という方も多いのではないかと思います。
ただ、本記事でお伝えした残業時間は、厚生労働省の調べになり、企業側が正確に申請していない可能性もありますので、悪しからず。
まとめ
- クレーン運転士の平均年収は491万円程度。
- そこからザックリ試算すると一年間トータルの手取りは409万円程度。
- 残業は1日1時間半程度する。
今回、厚生労働省の調査結果を見てみると、クレーン運転士の給料は思ったよりも高いですが、残業もそれなりにあるという結果でした。
残業が多いことを考えると、基本的な給料はあまり高くないのかもしれません。
職業別の年収と残業時間について調べていて面白いと思ったでの、引き続き他の職種についてもまとめていきたいと思います。
最後までご確認いただき誠にありがとうございます。