公認会計士は、企業などの監査証明をするという専門的な職業の割に給料が安いと言われています。
今回、厚生労働省の最新統計資料(賃金構造基本統計調査)の中に、公認会計士の給料が出ていたのを発見しました。
ただ、やはり国の資料は小難しく書いてあり、パッと見何が何だかわかりづらいので、なるべく噛み砕いて、
- 公認会計士の給料・ボーナス・年収
- 公認会計士の年齢別年収
- 公認会計士の手取り
といったことを、会社の大きさ毎にまとめました。
後、公認会計士といったら残業!というイメージが強いと思いますので、その点についてもまとめましたので、一緒にお伝えしたいと思います。
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公認会計士の給料・ボーナス・年収

公認会計士の平均年収は1042万円程度(平均年齢40.7歳)
公認会計士の、ボーナスも含んだ年収は1042万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
10~99人(43.9歳) | 4,964,400円 | 1,108,800円 | 6,073,200円 |
100~999人(38.3歳) | 6,866,400円 | 1,266,700円 | 8,133,100円 |
1000人以上(40.3歳) | 9,458,400円 | 2,546,100円 | 12,004,500円 |
総合計平均(40.7歳) | 8,301,600円 | 2,123,300円 | 10,424,900円 |
厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。
公認会計士というと小さな個人事務所が多いため、会社の規模は大きくなくても給料が良いのかと思っていましたが、会社の大きさ次第で600万円程度年収が違うという結果でした。
年間で600万円となると、その他の職業だと後一人雇えてしまう金額になるので、この差はかなり大きいと思います。
どうしても高い給料が欲しいという人は、大きな会社への就職を強くおススメします。
年齢別の年収も記載されていたので、お伝えしたいと思います。
会社の大きさ毎の年齢別年収

実際に自分の歳だといくらもらえるのか?ということが気になる方が多いと思いますので、年齢別で年収をまとめてみました。
会社規模10~99人の公認会計士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
20~24歳 | 2,904,000円 | 0円 | 2,904,000円 |
25~29歳 | 3,398,400円 | 597,400円 | 3,995,800円 |
30~34歳 | 5,751,600円 | 1,001,800円 | 6,753,400円 |
35~39歳 | 4,418,400円 | 1,562,800円 | 5,981,200円 |
40~44歳 | 5,400,000円 | 1,462,600円 | 6,862,600円 |
45~49歳 | 5,778,000円 | 1,900,200円 | 7,678,200円 |
50~54歳 | 7,630,800円 | 2,535,500円 | 10,166,300円 |
55~59歳 | 6,537,600円 | 481,500円 | 7,019,100円 |
会社規模100~999人の公認会計士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
20~24歳 | 3,572,400円 | 1,170,000円 | 4,742,400円 |
25~29歳 | 7,122,000円 | 1,333,500円 | 8,455,500円 |
30~34歳 | 7,191,600円 | 1,281,400円 | 8,473,000円 |
35~39歳 | 6,895,200円 | 1,131,800円 | 8,027,000円 |
40~44歳 | 8,487,600円 | 1,733,800円 | 10,221,400円 |
45~49歳 | 6,736,800円 | 1,661,300円 | 8,398,100円 |
50~54歳 | データなし | データなし | データなし |
55~59歳 | 7,178,400円 | 1,715,000円 | 8,893,400円 |
企業規模1000人以上の公認会計士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
20~24歳 | 4,531,200円 | 7,700円 | 4,538,900円 |
25~29歳 | 7,612,800円 | 1,837,300円 | 9,450,100円 |
30~34歳 | 6,675,600円 | 1,884,500円 | 8,560,100円 |
35~39歳 | 6,192,000円 | 2,779,200円 | 8,971,200円 |
40~44歳 | 8,014,800円 | 3,600,900円 | 11,615,700円 |
45~49歳 | 10,071,600円 | 2,833,700円 | 12,905,300円 |
50~54歳 | 21,776,400円 | 3,304,500円 | 25,080,900円 |
55~59歳 | 21,075,600円 | 1,700,000円 | 22,775,600円 |
会社の大きさに限らず、20~24歳から25~29歳の年収の増え方が凄いですね。
公認会計士という専門職であっても、即戦力というのは中々難しいため、ある程度実力がついてきたところで給料が上がるという仕組みが業界を通じて出来上がっているのでしょうか。
企業規模1000人以上のところでは、50歳を超えると年収2,000万円を超えるほどの給料がもらえるというのは知りませんでした。
ここまで税金を気にしないでお伝えしてきましたが、実際の手取りは?と気になる方向けに、ザックリですが試算しましたので、お伝えしたいと思います。
平均的な公認会計士の手取りは?

毎月の公認会計士の手取りは57万円程度(平均年齢40.7歳)
公認会計士の毎月の手取りは57万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 月収(手当含) | 毎月の手取り |
10~99人(43.9歳) | 413,700円 | 345,400円 |
100~999人(38.3歳) | 572,200円 | 477,800円 |
1000人以上(40.3歳) | 788,200円 | 658,100円 |
総合計平均(40.7歳) | 691,800円 | 577,700円 |
手取り額の計算について、住んでいる地域や各個人の環境により税金の額が変わるため多少前後しますが、34~65万円程度になります。
公認会計士の一年間トータルの手取りは870万円程度
ボーナスも含めると、平均的な公認会計士の一年間の手取りは870万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 一年間トータルの手取り(ボーナス含む) |
10~99人(43.9歳) | 5,071,100円 |
100~999人(38.3歳) | 6,791,100円 |
1000人以上(40.3歳) | 10,023,800円 |
総合計平均(40.7歳) | 8,704,800円 |
一年間で870万円を自由に使えると思うと、多いと思う方がほとんどではないかと思います。
しかし、公認会計士は激務のためお金を使う時間がないというイメージがあります。
その点についてもお伝えしたいと思います。
公認会計士の残業時間は多い?

の残業時間についても、厚生労働省の賃金構造基本統計調査に記載があったので、わかりやすくお伝えしたいと思います。
公認会計士の毎月の残業時間は22時間
毎月の公認会計士の残業時間は平均で22時間です。
企業規模(平均年齢) | 一ヶ月の残業時間 |
10~99人(43.9歳) | 8時間 |
100~999人(38.3歳) | 43時間 |
1000人以上(40.3歳) | 23時間 |
総合計平均(40.7歳) | 22時間 |
企業規模が100~999人のところが異常に残業時間が多いという結果でした。
一日の残業時間に換算すると、平均で一日2時間程度残業をするということになります。
これぐらいなら許容範囲という方も多いのではないかと思います。
ただ、本記事でお伝えした残業時間は、厚生労働省の調べになり、企業側が正確に申請していない可能性もありますので、悪しからず。
まとめ
- 公認会計士の平均年収は1042万円程度。
- そこからザックリ試算すると一年間トータルの手取りは870万円程度。
- 残業は1日2時間程度する。
今回、厚生労働省の調査結果を見てみると、公認会計士の給料は思ったよりもかなり高く、残業もそこまでは多くないということで、個人的に公認会計士の労働条件は良くないというイメージがありましたが、勘違いでした。
職業別の年収と残業時間について調べていて面白いと思ったでの、引き続き他の職種についてもまとめていきたいと思います。
最後までご確認いただき誠にありがとうございます。