ボイラー技士は、ライフラインの一端を担っている職業にもかかわらず、給料が安いと言われています。
今回、厚生労働省の最新統計資料(賃金構造基本統計調査)の中に、ボイラー技士の給料が出ていたのを発見しました。
ただ、やはり国の資料は小難しく書いてあり、パッと見何が何だかわかりづらいので、なるべく噛み砕いて、
- ボイラー技士の給料・ボーナス・年収
- ボイラー技士の年齢別年収
- ボイラー技士の手取り
といったことを、会社の大きさ毎にまとめました。
後、ボイラー技士は異常がおきたらどんなときでも問答無用で仕事!というイメージがあると思いますので、時間外労働についてもまとめましたので、一緒にお伝えしたいと思います。
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ボイラー技士の給料・ボーナス・年収

ボイラー技士の平均年収は405万円程度(平均年齢47.9歳)
ボイラー技士の、ボーナスも含んだ年収は405万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
10~99人(43.9歳) | 3,433,200円 | 757,600円 | 4,190,800円 |
100~999人(50.1歳) | 3,236,400円 | 560,000円 | 3,796,400円 |
1000人以上(51.3歳) | 3,502,800円 | 659,600円 | 4,162,400円 |
総合計平均(47.9歳) | 3,386,400円 | 667,400円 | 4,053,800円 |
厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」より。
大抵の職業では、会社の大きさが大きいほど給料が高いというのが普通でしたが、ボイラー技士は企業規模が10~99人の会社が一番給料が高いという結果でした。
なぜそのようなことが起きるのかはわかりませんが、これからボイラー技士になる方の参考になれば嬉しいです。
年齢別の年収も記載されていたので、お伝えしたいと思います。
会社の大きさ毎の年齢別年収

実際に自分の歳だといくらもらえるのか?ということが気になる方が多いと思いますので、年齢別で年収をまとめてみました。
会社規模10~99人のボイラー技士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | データなし | データなし | データなし |
20~24歳 | 2,833,200円 | 435,300円 | 3,268,500円 |
25~29歳 | 3,465,600円 | 689,000円 | 4,154,600円 |
30~34歳 | 3,699,600円 | 851,100円 | 4,550,700円 |
35~39歳 | 3,607,200円 | 1,189,400円 | 4,796,600円 |
40~44歳 | 3,934,800円 | 715,700円 | 4,650,500円 |
45~49歳 | 3,204,000円 | 854,300円 | 4,058,300円 |
50~54歳 | 4,525,200円 | 728,300円 | 5,253,500円 |
55~59歳 | 3,487,200円 | 1,001,800円 | 4,489,000円 |
会社規模100~999人のボイラー技士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | 2,890,800円 | 160,800円 | 3,051,600円 |
20~24歳 | 3,393,600円 | 794,600円 | 4,188,200円 |
25~29歳 | 3,352,800円 | 744,100円 | 4,096,900円 |
30~34歳 | 3,001,200円 | 449,300円 | 3,450,500円 |
35~39歳 | 3,610,800円 | 830,900円 | 4,441,700円 |
40~44歳 | 4,227,600円 | 537,000円 | 4,764,600円 |
45~49歳 | 4,006,800円 | 793,800円 | 4,800,600円 |
50~54歳 | 3,304,800円 | 750,100円 | 4,054,900円 |
55~59歳 | 3,513,600円 | 586,700円 | 4,100,300円 |
企業規模1000人以上のボイラー技士の年齢別年収
年齢 | 給料年額(手当含) | ボーナス年額 | 年収(給料年額+ボーナス年額) |
~19歳 | データなし | データなし | データなし |
20~24歳 | 3,121,200円 | 716,300円 | 3,837,500円 |
25~29歳 | 3,568,800円 | 950,800円 | 4,519,600円 |
30~34歳 | 2,942,400円 | 526,100円 | 3,468,500円 |
35~39歳 | 4,047,600円 | 1,072,400円 | 5,120,000円 |
40~44歳 | 4,926,000円 | 1,534,500円 | 6,460,500円 |
45~49歳 | 3,388,800円 | 586,000円 | 3,974,800円 |
50~54歳 | 4,476,000円 | 875,300円 | 5,351,300円 |
55~59歳 | 3,117,600円 | 532,700円 | 3,117,600円 |
会社の大きさに限らず、給料の上がり方が不規則なかたちになっています。
他の職業では、だいたい年齢とともに給料が上がっていくので、ボイラー技士のように不規則な上がり方は珍しいです。
ここまで税金を気にしないでお伝えしてきましたが、実際の手取りは?と気になる方向けに、ザックリですが試算しましたので、お伝えしたいと思います。
平均的なボイラー技士の手取りは?

毎月のボイラー技士の手取りは23万円程度(平均年齢47.9歳)
ボイラー技士の毎月の手取りは47.9万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 月収(手当含) | 毎月の手取り |
10~99人(43.9歳) | 286,100円 | 238,900円 |
100~999人(50.1歳) | 269,700円 | 225,200円 |
1000人以上(51.3歳) | 291,900円 | 243,700円 |
総合計平均(47.9歳) | 282,200円 | 235,600円 |
手取り額の計算について、住んでいる地域や各個人の環境により税金の額が変わるため多少前後しますが、22~24万円程度になります。
ボイラー技士の一年間トータルの手取りは338万円程度
ボーナスも含めると、平均的なボイラー技士の一年間の手取りは338万円程度です。
企業規模(平均年齢) | 一年間トータルの手取り(ボーナス含む) |
10~99人(43.9歳) | 3,499,300円 |
100~999人(50.1歳) | 3,170,000円 |
1000人以上(51.3歳) | 3,475,600円 |
総合計平均(47.9歳) | 3,384,900円 |
一年間で338万円を自由に使えると思うと、安いと思い人と、多いと思う人にわかれるのではないかと思います。
しかし、ボイラー技士は激務のためお金を使う時間がないというイメージがあります。
その点についてもお伝えしたいと思います。
ボイラー技士の時間外労働は多い?

ボイラー技士の時間外労働についても、厚生労働省の賃金構造基本統計調査に記載があったので、わかりやすくお伝えしたいと思います。
ボイラー技士の毎月の時間外労働は14時間
毎月のボイラー技士の時間外労働は平均で14時間です。
企業規模(平均年齢) | 一ヶ月の時間外労働時間 |
10~99人(43.9歳) | 14時間 |
100~999人(50.1歳) | 16時間 |
1000人以上(51.3歳) | 12時間 |
総合計平均(47.9歳) | 14時間 |
どの大きさの会社も、時間外労働時間は大きく変わらないという結果でした。
一日あたりの時間外労働に換算すると、平均で一日1時間も時間外労働しないということになります。
これぐらいなら許容範囲という方も多いのではないかと思います。
ただ、本記事でお伝えした時間外労働時間は、厚生労働省の調べになり、企業側が正確に申請していない可能性もありますので、悪しからず。
まとめ
- ボイラー技士の平均年収は405万円程度。
- そこからザックリ試算すると一年間トータルの手取りは338万円程度。
- 時間外労働は1日1時間もしない。
今回、厚生労働省の調査結果を見てみると、ボイラー技士の給料は思ったよりも高く、時間外労働も少ないということで、個人的にボイラー技士の労働条件は良くないというイメージがありましたが、勘違いでした。
後、会社の大きさが小さいほうが給料が高いという、他の職業ではあまりないようなかたちは気になるところです。
職業別の年収と残業時間について調べていて面白いと思ったでの、引き続き他の職種についてもまとめていきたいと思います。
最後までご確認いただき誠にありがとうございます。